GD/PDの新体制
公益社団法人 日本ダンススポーツ連盟(JDSF)の方針によりますと、
・オリンピックへの参加はJDSF設立以来の不動の方針です。
・アマ、プロの組織が別々に存在するのは、その支障になると思われ問題です。
・よって、ダンススポーツの発展を図るため、アマ、プロの融合を目指し、プロ
 フェッショナルの人々の受け皿として、組織内にPD部門を発足させました。
 (PD〜プレミアディビジョンPremier Division「卓越した人々の集団」)

◆ 悲願のオリンピック参加。
 JDSFでは、JOC(日本オリンピック委員会)に加盟し、長年ダンススポーツのオリンピック参加に 向けての活動を精力的に行ってまいりました。
 東京オリンピック(2020年)では種目採用がなりませんでしたが、2024年に向けて頑張らなければなりません。
 そのためには、ダンス界の大同団結がぜひとも必要であります。
◆ 日本のダンス界を統括するプロ・アマの2団体
 アマチュアは、JDSF(*会員約40000名)、踊るダンスも「ダンススポーツ」です。
 プロフェッショナルは日本ボールルームダンス連盟(JBDF)(**会員約13000名)であり、こちらは「ボールルームダンス」と言います。
◆ ダンススポーツとボールルームダンス
 ルーツは、同じ社交ダンスのはずですがこの両者は微妙に違うところがあるようで、「競技」の場においては審査基準が決定的に違ってくると言われています。すなわち、
ボールルームダンス競技では、
 「社交ダンスから競技として発展したもので社交性能(コミニケーション、踊りやすさ、相手を踊らせる能力など)と男女のハーモニーによる美的雰囲気を重視。英国系の伝統を重んじた権威者による主観審査」
ダンススポーツ競技では、
 「国体、オリンピックを目指すため、スポーツとしての客観評価を重視。審判基準がテキストに沿って整備され、トップ選手ではスピード、パワー、切れの良さや回転軸を変化させる回転など、難易度や体力などスポーツ性能が要求される。」
 (以上JDSF本部資料から、原文のまま)
◆ プロ、アマ統一の話し合い
 長年話し合われてきたプロ・アマ合同について、最大のネックになり、解決に至らなかったのがこの採点基準の違いにあったと言われています。
 結局、ダンススポーツとボールルームダンスは違うものである、としてお互いを尊重して違う道を進むことになりました。
◆ PD部門の設立
 ここに至って、JDSFでは少人数ながら、以上の諸点を乗り越えて進むべくJBDFから移ってくる人々に対する受け皿組織として「PD部門」を設けることになり、2016年6月、250名のプロフェッショナルの会員が特別会員として加わりました。
 PDとはプレミアディビジョン(premier division〜卓越した人たちの集まり)の略です。
 PDに対してこれまでのアマチュア約3万名強はGD(ゼネラルディビジョン、general division)と呼ぶことになりました。(2017年3月31日現在、GD 30918名、PD 450名)
 理事・副会長として迎え入れた前JBDF会長田邊重光氏(故人)が、PD部門の長に就任されました。
 なお、JDSFの競技会はPDを含めて「ダンススポーツ競技」で行います。
(*JDSFホームページから、**JBDFホームページから)
 日本で唯一のアマチュアの統一ダンス団体「公益社団法人 日本ダンススポーツ連盟(JDSF)」のGD部門に所属する奈良県ダンススポーツ連盟(JDSF奈良)と、同PD部門に所属する一般社団法人 奈良県ダンス連盟(JDSF-PD奈良県)の両連盟は、今後ダンススポーツの発展を目指して、相互に連携しつつ活動することになりました。
 GD/PD連携とは、言い換えるならば、奈良県における「アマ・プロ連携」と言うことです。